Taka-Tone

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[Taka-Talk]お客さんの反応から学んだ事

僕はジャズタップダンサーであると同時にジャズファン、タップファンでもあって、色んなショウやライブを観に行き、聴きに行きます。

ただ、時々、僕の受ける印象と、周りのお客さんの反応が大きく違う事がありまして、違和感というか疑問を感じたので、何故こんなに違うんだろう?と考えてました。

どう違うのかと言うと、僕が『楽しかった』とか『良かった』と思えるモノに関しては、お客さんの反応に疑問を感じる事は少ないんですが『良いと思わない』『つまらない』と感じるモノが凄くウケてたりすると、「えっ?なんで?どこが?何が良かったの?」と『?』のオンパレードになってしまうからです。

勿論、人それぞれ、趣向や価値観は異なりますから、お客さんが楽しめれば、それで良いと思いますが、同じモノを観て、聴いて、何故こんなにも印象が異なるのかを考えてみました。

これは、あくまでも僕の推測なんですが『知識の違い』ではないかと思います。
誤解して欲しくないんですが、お客さんが知識が無いからダメという事ではなく、知識があれば、素晴らしいモノが、今の何倍も素晴らしく感じられるので、その楽しさ、面白さを知って欲しいんですよね。

知識の違いだと思ったのは、過去の自分を振り返って考えてみた時、タップを始めたばかりの知識や技術も無かった頃は、自分より足が動く人は、全て凄いと感じてたんですが、それなりに知識や技術が身に付き、善し悪しが判る様になると、凄いと思ってたモノが、実は大した事ないと判ったり、素晴らしいモノが、具体的にどう素晴らしいのかが判るので、それまでの何倍もタップの楽しさを知る事が出来るからです。

僕は、タップを始めた頃よりも上京した時、それよりも初舞台に立った時、それよりもNYに渡ってJIMMYに弟子入りした時、それより帰国してライブ活動を始めた時、それより今、という風にタップの楽しさ、奥深さの感じ方が増すばかりです。
タップ同様、ジャズも楽しくて仕方ありません。

皆さんも、色んなスタイルのタップを観て、知識を増やしてもっともっとタップの奥深さ、楽しさを感じて欲しいと思います。

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